仙台1日目の夜、無事に飛び込んだ居酒屋以上料亭未満のお店で夕飯をおいしくいただき
さあ夜はこれからだとばかりに夜の街に繰り出すわれわれ。
しかし土地勘ゼロなので、腰を据えて飲める雰囲気の店はどこへ行けば見つかるのか…
家人は古い記憶を頼りに「国分町だよ、国分町に行けばそういう感じのスナックとか見つかるよ」。
うん、それで国分町ってどこやねん。
道行く若者をつかまえて訊くと「ここから歩いて10分くらいすかね。俺らも今からそっち行くとこなんで」とのこと。
ありがてえ。礼を言って遠慮がちに数メートル離れて尾行開始。
駅前からつながってるかんじじゃないんだね。
ようやくそれらしい繁華街が見えてきて尾行をそっと外した。
おお、これが国分町か。ちゃんと栄えてる!(←)
どうやら仙台随一の歓楽街らしい。
しばらく店を探して彷徨う。居酒屋じゃなあ、なんかなあ。シャレすぎてるバーもなあ。
家人の希望は土地に密着したひっそり系のスナックとか。地元のママさんが長年やってるみたいな昭和の匂いがする系統。
ようやくそれらしい店をちょっと外れのあたりで見つけて突撃。
おそるおそる扉を開けるが誰もいない。
「ごめんくださーい…」
薄暗い店内は無人で返事もない。熱帯魚の泳ぐ水槽だけが妙な明るさを放っている。
しんとして人のいる気配がしなかったが。
しばらくするとトイレから50がらみのオッサンが出てきた。
どうやら店主のようだが、あきらかにわれわれの来訪に戸惑っている。
「え、えっと…?」
家人が経緯を説明するも、まだ釈然としない様子で
「えっと、なんでウチ…?観光客が来るような感じじゃないんだけど…?」
まあとりあえず、と席について酒を出してもらい、不思議がるマスター相手におしゃべりはぎこちないスタートを切った。
家人はとにかく酒を飲む。アホみたいに飲む。
そういう店に行くと礼儀とばかりにいちばん高い酒を迷わず飲む。
それをバカスカ飲むもんだから店側のほうが心配になるのもいつものこと。
「それなりの値段しますよ…?」
良心的だなあもう。大丈夫だから黙ってぼったくっとけよ、とはわたしの内心。

マスターにもご馳走し、土地の話から水槽の話とそれなりに話は広がっていく。
なかなか多趣味で話題の豊富なお方だ。
家人はもちろん、わたしもこういう環境下での会話は大好物。
酒も手伝ってずいぶん打ち解けた雰囲気になって楽しくなってきた。
店主のガンダム好きが判明ししばしそれで盛り上がる。
プラモの話になったので、水槽の中にゾッグのプラモを置いてくれたら3年後に見に来るよって言っといた。もう次回来れる気はしないが。だってここがどこかも正直全然わかってないし。
そんな話をしていると珍客来訪。
店の常連さんらしい夜職のお姉さんが、ものすっごガチめのオタクさんで。
サンレッドを異常なほど推してきた。あと十二国記も。
彼女の乱入でさらにその場はカオスと化し、カラオケも存分に歌った。
わたしカラオケなんて何年ぶりだろ。
めちゃくちゃ楽しかったがこのままだと家人がここで寝てしまう。
ようやくベロベロの家人をいとまさせることができたのは午前3時近かった。
タクシーを拾ってホテルへ。関東と違ってタクシーはふんだんに走っていて拾いやすい。
降りた後も「ラーメン食いたい」としばらくゴネていたがどうにか部屋へ担ぎ込むとベッドに即ダイブしてそのまま寝た。
濃い仙台の夜だった。いや、もうほぼ朝だが。
で、宿に帰ったのは3時過ぎ